当初は私が日本のマスコミに出る際のギャラは、ほとんど救う会が受け取っていました(救う会側はすべて否定)。
テレビ局とその周辺社会、例えば芸能界などが醸し出す雰囲気に浸ると、精神が高潮し自分を見失ってしまう場合があるようです。
テレビ局や芸能界に出入りしている人の虚栄心が渦のようになって、異様な空間を形成しているのでは、とすら私には思えてしまいます。
上記は、元北朝鮮工作員安明進氏の「週刊現代」での発言を抜粋したものです。
「白紙の領収書にサインした」という点は注目に値します。
誰かが安明進氏にサインを依頼し、そのあとに500万円、170万円、300万円と金額欄に記入したのかもしれない、と思うのは私だけでしょうか(下記、「週刊新潮」記事参照)。
安明進氏にそんなことを依頼できるのは、韓国語を流暢に話す方だけでしょう。
元北朝鮮工作員安明進氏は平壌の金正日政治軍事大学で市川修一さんと横田めぐみさんを見た
安明進氏は、17年ほど前に自分は1988年10月10日金正日大学構内で開かれた記念式典の会場で横田めぐみさんを見たと証言し、マスコミに大きく取り上げられました(石高健次「これでもシラを切るのか北朝鮮」光文社)。
この頃は、日本のテレビ局の取材に応じても大した謝礼は出なかったはずです。
安明進氏は鹿児島から拉致された市川修一さんも金正日政治軍事大学で見たと証言していましたが、テレビや新聞では殆ど報道されませんでした。
2002年秋の5人の拉致被害者が帰国する以前には、安氏が日本のテレビ局の取材に応じても大した謝礼は出なかったはずです。
2002年秋以降、日本のテレビ局は安氏が取材に応じると高額の謝礼を出すようになったようです。
覚せい剤所持で逮捕された安明進氏
「週刊現代」記事によれば、日本で寵児となった安氏は勤務先の韓国ガス公社を辞め、
「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会。当時の会長は故佐藤勝巳氏)の助力を得て日本に住み始めました。
安氏は記事で「日本でチヤホヤされ、想定外のギャラを手にするようになり、私も高慢な人間になってしまったのは事実です」と述べています。
記事によれば安氏は日本のマスコミとのトラブルの末に2006年に韓国に帰国し、2007年7月に覚せい剤所持・密売で逮捕されました。
安氏は日本にも覚せい剤を持ち込んでいたのだろうか
安氏は当時、日本にも覚せい剤を持ち込んでいた可能性があるという報道がなされた記憶があります。
「救う会」の元幹部によれば、2005年に安氏が拉致問題の集会に参加するため来日した際、覚せい剤を見せられて売買の斡旋を頼まれたという話でした。
安氏は2002年から2006年くらいまで、ソウルと日本を何度も往来していたのでしょう。
東京のどこかに、誰かの助力で部屋を借りていたのかもしれません。
その部屋に覚せい剤が置いてあったかどうかはわかりません。当時、安明進氏の周辺にいた方々ならよく御存知でしょう。
真に残念ですが、安氏はまさにテレビ局周辺社会の雰囲気に浸かりすぎてしまったのでしょう。
「週刊現代」記事によれば、ソウルで代行運転などをして暮らしているとのこと。
まだ若いのですから、やり直せます。記事から、初心に帰ろうという安氏の決意がうかがわれます。
また日本に来て北朝鮮の「金正日政治軍事大学」の話をしていただきたいものです。
「救う会」は「週刊現代」記事をねつ造と批判するが―週刊誌編集部はインタビューを録音する―
なお、「救う会」は「週刊現代」の記事を全面否定しているようですが、説得力がありません。通常、週刊紙は誰かにインタビューをする際、録音をします。
録音テープが全くなく、記者の想像力だけで記事を書いていたら完全なねつ造になってしまいます。
記事がねつ造でありその中に個人や団体を非難している内容がある場合、名誉棄損で訴えられたら確実に敗訴してしまいます。
そうなったらねつ造記事を執筆した記者だけでなく、編集長も責任を問われてしまいます。執筆記者と編集長の懲戒処分もありえるのです。
「週刊現代」「週刊新潮」の二つの編集部が、そんな危険を冒してまでねつ造記事を出したとは私には思えません。
基督教徒がいつまでも大嘘をつき続けているのなら、その方も虚栄心の渦の中に浸ってしまったのかもしれないな、と私には思えます。
初心に帰ってやり直そう、という気持ちは幾つになっても大事ではないでしょうか。
聖書のどこかにはそうした記述があるはずです。
資料・「灰色決着した救う会『1000万円』使途問題」(「週刊新潮2004年7月29日記事より抜粋)
佐藤勝巳会長は、篤志家からの寄付金1000万円の使途について、自分が着服したという事実はないと7月18日に開かれた「救う会」の全国幹事会で説明しました。
拉致情報の収集のため、情報提供者に970万円払ったという。これに対し兵本達吉幹事は「週刊新潮」記事で次のように述べています。
「私が監査人から聞いた話では、情報提供者とは韓国に亡命した北朝鮮の元工作員です。
970万円は、500万円、170万円、300万円の3回に分けて支払われたそうです。しかし、1人の元工作員にそんな大金が渡っているとは信じられない」
「500万円の一部は、元工作員がソウルに所有しているマンションのローン返済に充てられたそうです。生活費も出していたとのことですが、いくら何でもやりすぎ。
やっぱり、佐藤氏らが辻褄合わせをしたのではないか」。
元工作員は「(お金は)全く受け取っていません。マンションも持っていない」と怒り心頭だ、と記事にあります。
肝心の佐藤氏は「取材は受けられない」と逃げるばかりだったそうです。
兵本達吉氏は次のように述べていました。
「佐藤さんは、自分にやましいところがなければ、私を名誉棄損や誣告罪で訴えればいい。そうすれば、警察も捜査しやすくなる」
0 件のコメント:
コメントを投稿