「『祖国擁護』をみとめることは、プロレタリアートの見地からすれば、現在の戦争を弁護し、この戦争の正当性をみとめることである。...
戦争は依然として帝国主義戦争である(君主制のもとでも、共和制のもとでも)から、祖国擁護の承認は、実際には帝国主義的・強盗主義的ブルジョアジーを支持することであり、社会主義を完全に裏切る事である」(全集第28巻p300より抜粋)。
第一次大戦の際、「祖国擁護」を訴えた第二インターナショナルの運動家をレーニンは上記のように強く批判しました。
レーニンは、「帝国主義論」で戦争は金融資本が起こすと主張しました。
現在の戦争は帝国主義間の戦争なのですから、祖国擁護を叫ぶことはブルジョアジーを支持し、社会主義を完全に裏切る事です。
日本共産党、左翼知識人は日本を守る事が社会主義への裏切り、と考える
日本共産党と左翼知識人は、レーニンのこの見地から、日本国家がいかなる軍事力も持たないようにすべきと主張します。
すなわち自衛隊解散と日米安保廃棄です。
これが実現すれば、日本の金融資本とその代弁者たる政府は帝国主義戦争を断行できません。
たつみコータローさんや白井聡氏(政治学者)はロシア、中国や北朝鮮による日本侵攻の可能性を主張し安倍政権を支持する人々を帝国主義的・強盗主義的ブルジョアジーの支持者と見ているのでしょう。
金融資本の走狗、という発想です。
レーニンは上記論文で、プロレタリア独裁の必要性を強調しています。
レーニンによれば、プロレタリア独裁の必須の条件は、階級としての搾取者を暴力的に抑圧する事、彼らに対して「純粋民主主義」すなわち平等と自由を破壊する事です。
プロレタリアートは、ブルジョアジーを暴力的に抑圧せずに勝つことはできない。
レーニンのこの見地を、スターリン、毛沢東、金日成ら弟子たちは継承し全体主義国家を作りました。
たつみコータローさんら日本共産党員は自らがレーニン、スターリン、毛沢東と金日成の流れにいることを認めるべきです。
憲法九条を守れ、と叫ぶ左翼知識人、運動家はレーニンとボリシェヴィキが議会解散と旧裁判官の追放を断行した事を知っているのでしょうか。
ブルジョアジーの暴力的抑圧とは、議会解散と国家の諸機関の徹底的破壊なのです。ロシア正教会も徹底的に弾圧されました。
レーニン主義者ならこれらは当たり前です。
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