志位さんは最近、ソ連共産党が崩壊したときにわが党はそれを歓迎した、と宣伝しています。
若い頃、日本共産党やマルクス主義経済学の文献を真面目に読んだ方なら、日本共産党は反革命分子になったのか、ソ連崩壊を歓迎するなら資本主義復活万歳ではないかとすぐに思うのではないでしょうか。
日本共産党はソ連崩壊の四年ぐらい前まで、ソ連礼賛を行っていました。
不破さんのこの本や、ソ連崩壊前の日本共産党大会決定、昔の「自由と民主主義の宣言」等はソ連社会主義の積極面を論じています。
以下の無署名論文「日ソ両共産党関係を素描する 十月革命七十周年にあたって」(昭和62年10月22日)は、ソ連共産党と日本共産党の関係は主に、友好と協力の関係だったと断言しています。
35年も前の論文ですから。田村智子副委員長はこの論文を、早大在学時に読んだのではないでしょうか。
この論文も、宮本顕治さんが主導した時期の大会決定と同様に若い日本共産党員には入手しにくくなっています。
今の日本共産党は、ソ連を礼賛した昔の日本共産党の文献を若者に内緒にしている
中野顕さん(日本共産党新宿)、中村正男さん(日本共産党大阪)、松竹伸幸さんならお若い頃、この論文を一生懸命読んだのではないですか。
五十代後半以上の日本共産党議員、職員の皆さんは若い日本共産党員や、民青同盟員にはこの論文を内緒にするしかないな、とお考えなのでしょう。
志位さんは勿論、ソ連共産党と友好と協力の関係とやらを内緒にしたい。
今の日本共産党ではこの論文や、ソ連を礼賛した日本共産党第八回大会での宮本顕治さんの報告、宮本さんの論文は一種の禁書です。
宮本さんは第十八回大会(昭和62年11月25日)の冒頭発言でも、ソ連、中国、東欧などの社会主義国宣伝を行っています。
宮本顕治さんの頃の大会決定や重要論文を内緒にする志位さんは、内心では御自身の若い頃を全否定しているのでしょうか。
宮本さんの変な宣伝を信じて失敗したな、しかしこれは隠蔽せねばならん、という気持ちなのでしょうか。
日本共産党議員、職員として生きていくと、自分に嘘をつかねばならないことが多いのでしょうね。
歴史修正主義者、志位さんには、本音を吐露できる方がいないように思えます。
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