2014年6月20日金曜日

吉良よし子参議院議員は昔の「赤旗」「前衛」を読むべきだ―宮本顕冶氏の朝鮮労働党への連帯のあいさつ(1968年8月25日)は重要文献―

宮本顕冶は金日成の「十大政綱」(1967年12月、武装工作員による韓国へのテロ政策)を支持した


先人の歩みを知ることは大切ではないでしょうか。そのためには、地域や所属団体で語り継がれていることを知るだけでなく、古い文献をあたって考えるべきでしょう。

政党人であるなら、所属政党の過去の文献を読んで先人がそれぞれの青春時代、何に心血を注いだかを確認していただきたい。

吉良よし子参議院議員がかつて所属していた早大民主青年同盟の大先輩は、宮本顕冶氏らの文献を熟読し、青春の情熱を傾けてソ連や中国、北朝鮮を礼賛したのです。

吉良よし子参議院議員ら若い日本共産党員の皆さんは、ひと昔前の「赤旗」「前衛」を読んだ経験はあるのでしょうか。

吉良よし子参議院議員ら若い日本共産党員はかつて宮本顕冶氏らがソ連や中国、北朝鮮を礼賛した史実については、誰かから噂を聞いていてもあえて目を背けているのではないですか。青瓦台事件(昭和43年1月)についての当時の「赤旗」報道を御存知なのでしょうか。

厄介なことにはかかわらないようにしよう、ということでしょうか。

政治活動や社会運動に参加する気概を持っているなら、自分が所属する団体が過去に犯した愚行を直視すべきではないでしょうか。

不破哲三氏によれば、昭和43年頃日本共産党最高指導部は北朝鮮による武力介入の危険性を察知していた


吉良よし子参議院議員らは「北朝鮮覇権主義への反撃」(1992年新日本出版社刊)という本で不破哲三氏により解明された昭和43年8月末の朝鮮労働党との会談の内容を御存知なのでしょうか。

この本によれば、北朝鮮では昭和42年12月ごろから、アジアと日本の平和の見地から大きな懸念をひきおこす状況が表面化していました。

当時の日本共産党最高指導部は、金日成が昭和42年12月に発表した「十大政綱」が、朝鮮革命の名による、北朝鮮から南への武力介入を意味しうることを察知していました(同書p10-11)。

しかし昭和43年8月当時、会談の内容と当時の北朝鮮の現実についての日本共産党最高指導部の認識については、当時の下部党員や「赤旗」読者に対して完全に隠蔽されていました。

隠蔽どころか、宮本顕冶氏は歓迎の宴のあいさつで、「十大政綱」というテロ政策を支持する旨発言していたのです。

武装工作員による韓国要人へのテロなら誰がやったかすぐにはわからないから、日本共産党ら左翼勢力は支持するだろうと金日成は確信したことでしょう。

共産主義者は共産主義国を礼賛する


今日の不破哲三氏や志位和夫氏が昭和43年当時の「赤旗」記事や宮本顕冶氏らによる北朝鮮礼賛を下部党員や「赤旗」読者に隠蔽しています。

共産主義者は都合の悪い史実を隠蔽し下部党員や「赤旗」読者を欺く方々なのだと私は思わずにはいられないのですが、どうでしょうか。

以下、昭和43年8月28日の「赤旗」に掲載されていた宮本顕冶氏による朝鮮労働党中央委員会主催歓迎宴でのあいさつを抜粋して引用します。

吉良よし子参議院議員ら若い日本共産党員には、「北朝鮮覇権主義への反撃」とあわせて是非、当時の「赤旗」記事を読んで頂きたいものです。

昔の「赤旗」「前衛」を読むと、日本共産党によるソ連や中国、東欧、北朝鮮礼賛史を実感できます。代々木の本部に行けば、「赤旗」縮刷版が置いてあるでしょう。

昔の「赤旗」「前衛」は、その時代を日本共産党員として精一杯生きた諸先輩の軌跡でもあります。諸先輩はそれらに依拠して、全力でソ連や中国、東欧、北朝鮮を礼賛したのですから。

共産主義者は共産主義国を礼賛、擁護します。

共産主義者は共産主義国の戦争政策を察知していても隠蔽する


今日の日本共産党は、中国の果てしなき領土拡張欲望と戦争政策を隠蔽しています。志位和夫氏なら、これを察知しているでしょう。

しかし志位和夫氏は、中国の尖閣諸島そして沖縄侵略を防ぐために自衛隊の装備充実や国防のための法整備の必要性については一切言及しないでしょう。

昭和43年頃宮本顕冶氏らが、北朝鮮の武力介入の危険性を察知していても下部党員や「赤旗」読者には一切教えなかったことと同じです。

志位和夫氏らは「日本には憲法九条がある」と集会で絶叫すれば、中国が尖閣諸島と沖縄の領有を放棄するかのような幻想を下部党員に与えようとしているのです。

「憲法九条全面実施」ならば、自衛隊は解散するしかありません。中国はたやすく尖閣と沖縄を領有できます。

「憲法九条全面実施」ならば、中国は「魏志倭人伝」を論拠に日本全体の領有を主張しかねません。これにより中国が日本を発見したという歴史文献の根拠があるなどと言い出しかねない。

「憲法九条全面実施」ならば北朝鮮の武装工作員が日本海方面から大量侵入し、「植民地支配を償え」などと称して略奪と虐殺の限りをつくしかねないのです。

警察の装備では北朝鮮の武装工作員には到底太刀打ちできないことを、吉良よし子参議院議員には直視していただきたい。

ピストル程度しか持っていない警察官が武装工作員のロケット砲にどうやって対抗するのでしょうか。ロケット砲で一瞬のうちに吹き飛ばされかねない。警察官にも人権はあります。

吉良よし子参議院議員には、重武装している北朝鮮の武装工作員によるテロを阻止できるのは、火力で圧倒できる装備をした軍隊しかないことを直視していただきたい。

「憲法九条を守れ」と叫ぶだけだった日本共産党の諸先輩には、中国と北朝鮮が徹底的な戦争国家であることがどうしてもわからなかったのです。
先人の歩みを今日の国際政治の現状とあわせて学べば、新たな知的発見ができるはずです。

宮本書記長のあいさつ(昭和43年8月28日「赤旗」掲載)


尊敬する金日成同志 親愛な同志、友人のみなさん。私たち日本共産党代表団にたいして、このようにあたたかい歓迎の宴を催していただいて、私たちは心から感謝しております。

私たちがこのまえ共和国を訪問して二年間たちますが、久しぶりにお会いした金日成同志が非常にお元気で、またその他の指導者のみなさんも非常にお元気で、

はえある朝鮮民主主義人民共和国創建二十周年を大きな成功のもとに迎えられようとしていることにたいし、心からお祝い申し上げます。(中略)

私どもは、あなた方の党代表者会議における金日成同志の報告、および最高人民会議における十大政綱、この報告を読んで、みなさんがたの党が、

金日成同志の指導のもとに正しく、確固とした道を成功的にあゆんでおられるということを心から喜んでいます。(中略)

マルクス・レーニン主義にもとづく日本共産党と朝鮮労働党の戦闘的友誼がますます発展することを願って乾杯いたします。

アメリカ帝国主義にたいする世界反帝人民の闘争が勝利的に進むことを願って乾杯いたします。

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