2014年6月3日火曜日

日本政府は海外向け衛星放送で「金正日と料理人」(仮題)を韓国語で製作し放映するべきだ―中国で外貨稼ぎに励む国家安全保衛部や朝鮮人民軍幹部のために―

中国で「外貨稼ぎ」に励む国家安全保衛部や朝鮮人民軍幹部は、韓国ドラマやニュース番組を視聴できる


北朝鮮当局のあらゆる部署が、様々な形で「外貨稼ぎ」をやっています。国家安全保衛部や朝鮮人民軍傘下の企業は、主に中国で「外貨稼ぎ」をやっています。

外貨稼ぎをやっているのは「出身成分」の良い方々です。海外に出ている国家安全保衛部や朝鮮人民軍幹部に対する取締りは、かなり緩くなっているはずです。

中国の工場で働いている一般労働者を取り締まる国家安全保衛部の担当者に対する監視は朝鮮労働党幹部がお互いやることになっているはずですが、これは建前です。

幹部間で協力して韓国のドラマや映画、ニュース番組を観ているのではないでしょうか。

海外に出てしまえば、部屋に盗聴器をつけることは難しい。外の食堂で食事をとれば衛星放送の視聴は可能です。朝鮮族が経営する料理店なら、韓国の新聞や雑誌が置いてあるでしょう。

北朝鮮では、韓国のテレビ番組や映画の視聴、新聞、雑誌を読むことは固く禁止されています。インターネットも勿論禁止です。

韓国の歴史ドラマ「鄭道伝」を北朝鮮当局は特に警戒している


「TV朝鮮」という韓国の番組によると、「鄭道伝」の視聴を北朝鮮当局は特に警戒しているそうです。これは高麗王朝末期の腐敗ぶりに憤慨した家臣たちが立ち上がるという話のようです。

これでは、北朝鮮当局が過敏になるのも当然でしょう。北朝鮮では原則として、全ての韓国のテレビ番組や映画、音楽を視聴することは禁止されています。

「鄭道伝」だけが視聴禁止ではないのですが、王朝が倒れるという内容と、李氏朝鮮の創始者李成桂が積極的に描かれている点が北朝鮮当局には特に問題のようです。

中国に「外貨稼ぎ」で来ている北朝鮮の人たちは、衛星放送などで韓国のテレビドラマや脱北者が出る番組を見ているそうです

「龍の涙」という長い歴史ドラマがありますが、これを中国で見た脱北者もいます。ものすごく面白かったと、ある脱北者はTV朝鮮で語っていました。

私もこのドラマを少し観たことはありますが、陰謀の繰り返しでさほど面白くなかった。中年の男性は武田と上杉の戦いのような合戦物が好きです。

「鄭道伝」にはそうしたシーンが多いのかもしれません。韓国の放送局は当然、視聴率獲得のために中年男性が好む番組をこれからも沢山製作するでしょう。

中国で外貨稼ぎをする国家安全保衛部や朝鮮人民軍の皆さんはこれからも沢山、王朝が倒れる番組を視聴できるのです。金王朝も倒れるかもしれないな、と思う幹部は着実に増えます。

韓国の普通の歴史ドラマが北朝鮮への「思想攻撃」になる―朝鮮労働党は「全社会の金日成・金正日主義化」に大失敗―


 「龍の涙」「鄭道伝」を製作し放映している韓国の放送局の皆さんには、北朝鮮に思想攻撃をかけようなどという発想は皆無だったでしょう


しかし結果として中国東北部で視聴できる衛星放送により強烈な思想攻撃を韓国の放送局は北朝鮮にやっていたことになります。

この「思想攻撃」は韓国が海外衛星放送を中止しない限り、今後も続きます。普通の歴史ドラマが「思想攻撃」になってしまうのですから。北朝鮮の現体制に「思想攻撃」をするのは簡単です。

一見、堅固で「全社会の金日成・金正日主義化」が完成しているように見える北朝鮮社会では、「出身成分」、血筋の良い高位幹部たちが韓国ドラマや映画のファンになっているのです。

韓国ドラマや映画を楽しみにしているような人たちが、心の底から金正恩を敬愛するなどありえません。マスゲームやテレビのニュースだけが北朝鮮ではないのです。

「全社会の金日成・金正日主義化」に朝鮮労働党は失敗したのです。すでに北朝鮮国内で、韓国のドラマが収録されているCDやUSBが相当出回っています。

韓国のドラマや映画を観た人たちは徐々に、自らが行ってきた金父子礼賛の愚かさに気づき始めているでしょう。何度も海外出張を経験した張成澤はそうだったのでしょう。

金正恩はこれを様々な経路で知っているはずですから、内心では相当ストレスが蓄積しているに違いない。金正恩や妹の金予正も韓国のドラマや映画をかなり観ていることでしょう。

外務省や拉致対策本部は北朝鮮の実情をどのようにして把握しているのか



外務省や拉致対策本部の皆さんは、このような北朝鮮の実情をどの程度把握しているのでしょうか。脱北者からの聞き取り調査を外務省や拉致対策本部はどのくらいやっているのでしょうか?

直接の聞き取り調査も大事ですが、韓国の報道番組や対談番組に出てくる脱北者の話も貴重です。それらには誤った情報もあるでしょうから、とにかくたくさん聴取せねばなりません。

脱北者の若い女性が出てくる「今、会いに行きましょう」という番組も貴重な情報をもたらしてくれます。私はこれをyou tubeでいくつか観ました。この番組、今はどうなっているのでしょうか。

平壌に住んでいた方の間では、金正男が発砲事件を起こしたことが広まっていたのですね。その後金正男が亡命したなどという噂も広まっていたそうです。「今、会いに行きましょう」で私はこれがわかりました。

金日成や金正日の著作も貴重な資料です。金日成の昔の著作と今の違いを調べると、北朝鮮による宣伝の変化がわかります。

外務省や拉致対策本部にそういう調査をやっている方がいるのでしょうあ。

日本政府は藤本健二著「金正日の料理人」をドラマ、映画化すべきだ


日本政府も、例えば藤本健二氏の諸著作を原作にして「金正日と料理人」(仮題)というような連続ドラマを韓国語で作り、衛星放送で放映したらどうですか。

ドラマ製作には多少の時間がかかりますが、ドキュメンタリー番組ならすぐできます。政府がそうした海外衛星放送を直接やるためには、様々な法改正が必要かもしれません。

中国朝鮮族は勿論、外貨稼ぎに中国に来ている国家安全保衛部や朝鮮人民軍幹部の皆さんが必ず観ます。驚愕するはずです。

「苦難の行軍」の時期毎晩のように豪華絢爛たる食事と高級酒の一気飲みを金正日と朝鮮労働党大幹部がやっていたという番組を作って放映すればよい。

若い女性の踊り子が、酒の場で全裸で踊らされることもあったそうです。売春はなかったそうです。

そんな番組を観れば国家安全保衛部の人たちは住民を監視して政治犯収容所に送る「気概」をなくすでしょう。朝鮮人民軍は脱北者を捕まえるのが面倒になります。

脱北する朝鮮労働党幹部が増えるでしょう。そうなれば中国朝鮮族を通じて賄賂による被拉致日本人解放が現実味を帯びてくる。

 窮地に陥った国家安全保衛部大幹部はあらゆる経路で「こんなテレビ番組を放映するな」と必ず言ってきます。

そのとき日本は「放映をやめてほしいなら、横田めぐみ、有本恵子、増元るみ子を返せ」

「返さないなら、金正日の女性関係を暴くテレビ番組を製作して衛星放送で放映する。面白いドラマを作ります。番組の終わりに視聴者の皆さんへのプレゼントもありますよ」

と通告してやればよい。


国家安全保衛部大幹部に人生の選択を迫れ!銃殺か披拉致日本人解放か、あるいは...



国家安全保衛部大幹部に、①放送を続けられて結局銃殺②披拉致日本人解放による賄賂取得、金正恩に献上して生きのびる③脱北④これらが嫌なら金正恩の除去という選択を迫れば良いのです。

日本政府はまだ対北ラジオ放送や衛星放送での金日成・金正日批判をやっていないので、国家安全保衛部大幹部はまださほど追いつめられていません。

これをやれば国家安全保衛部大幹部は重大な人生の岐路に立たされます。張成澤処刑により、すでに国家安全保衛部大幹部は心中でこのくらいの計算をしているでしょう。

国家安全保衛部大幹部は武装して金正恩の周囲に侍ることができることを、日本の外務省や拉致問題対策本部の皆さんは御存知なのでしょうか。

外務省幹部には、国家安全保衛部を窮地に陥れるという発想は全くなく、ともに協力して困難な諸課題を解決し国交を樹立しようと本気で考えているかもしれません。

あらゆる手法で日本は、テロ国家北朝鮮と対決するべきです。テロリストとの「対話」とは思想攻撃なのです。
 

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