故佐藤勝巳氏(「救う会」元会長)は「統一日報」の特別論説委員だった
以下は「國民新聞」平成26年6月25日付掲載の拙文です。「國民新聞」編集部の許可を得ましたので、ブログに掲載します。ブログ掲載に際し見出しをつけ、一部加筆しました。
横田滋氏に「大スキャンダル」は存在しない。それは故佐藤勝巳氏の妄想だった。
不気味な新聞があったものだ。「統一日報」という在日韓国人の新聞は、自社の特別論説委員が寄稿した文章の内容に責任を持てないそうだ。
故佐藤勝巳元「救う会」会長が昨年「拉致問題との関わり」という回想記を特別論説委員として「統一日報」に連載していた。
連載当初には興味深い記述がいくつもあったがなぜか途中から被拉致日本人救出運動参加者に対するとんでもない誹謗中傷がいくつも出てきた。
特に口汚く罵られたのは横田滋氏である。例えば連載第17回で佐藤勝巳氏は次のように記している。
「私の問題意識からすると、横田滋氏の会計未発表や大スキャンダル事件を、議連、マスコミ、週刊誌など程度の差はあれ知らない者はいない」。
横田滋氏は家族会の会計を担当していた時期に毎期会計報告していた。横田滋氏に大スキャンダルなど存在しないから、議員もマスコミも知りようがない。
これらは佐藤氏の思い込み、妄想でしかない。
佐藤氏没後に出版された著書「『秘話』で綴る私と朝鮮」(晩聲社刊p226-227)によれば、晩年の佐藤氏は深刻な幻覚症状に悩まされていた。
佐藤氏は病室の天井に新左翼系労働組合のステッカーを見たそうだ。
さらに天井の倉庫のようなところから池袋行き方面のホームが見えてきたので看護婦に「なぜ俺を倉庫に寝かせておくのか」とただしたそうだ。佐
藤氏が主張する横田滋氏の大スキャンダル、業務上横領・脱税容疑など幻覚でしかなかった。
「統一日報」の洪熒氏からの電話「報道記事でないから弊社として記述内容の事実関係に責任を持つことはできない」
私は昨年末から何度も「統一日報」社の姜昌萬代表取締役に手紙を送り、
「横田滋氏の大スキャンダルとは一体何ですか。マスコミで知らない者はいないというのだから、貴社の皆様は御存知なのでしょう」
と記事の裏付け公開を要望してきたが、「統一日報」社には未だに何の記事も出ない。
昨年12月15日の夕方、「統一日報」の洪熒氏から私の部屋に電話があった。洪熒氏は大略次のように述べた。
「佐藤勝己氏の論考は回想記であり、報道記事ではないから弊社として記述内容の事実関係に責任を持つことはできない。
黒坂はデマだから謝罪すべきなどと言うが、それでは弊社に回想記の検閲をしろと主張していることになる」。
私は電話口で「それが貴社の見解であるならば貴紙の紙面で発表して下さい。大韓民国には回想記の記述に責任を持てないという報道機関はありますか」と述べた。
洪熒氏は少し腹が立ったようで「統一日報は日本の法律によって経営されているのだから日本の会社です」旨主張した。韓国人には在日韓国人を自国の人間と認識していない人が多いようだ。
要は、「統一日報」社は佐藤勝巳氏の妄想を裏付け取材など一切せずにたれ流しただけなのである。
それに反発した私が検閲を主張しているなどと捏造して私を黙らせようとしたのだ。
背景に青瓦台の思惑があったのでは―韓国・北朝鮮は安倍政権を憎んでいる
この件の背景には、安倍政権の基盤の一つともいえる社会運動を弱体化させたいという青瓦台の思惑があったのではないか。
北朝鮮と韓国は、安倍政権に対する憎しみでは完全に一致している。
両国の諜報機関はそれぞれの政権の意を受けて動く。日本の運動団体にも各種の工作がなされているのだろう。
西岡力「救う会」会長、島田洋一副会長と平田隆太郎事務局長も「拉致問題との関わり」で誹謗されたが、「救う会」は「統一日報」に一切抗議しなかったことを付言しておきたい。
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