「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)が元北朝鮮工作員安明進を日本に居住させたのだろうか―
過ぎたことは水に流す、という考え方は日本人の美徳なのかもしれません。
しかし、他人から預かった大切なものを泥水の中に落としてしまったら、飛び込んでも探すべきではないでしょうか。
私は「救う会」の意思決定システムの不透明さを繰り返ししてきました。泥水に飛び込むつもりで繰り返します。
謎に包まれた「救う会」の意思決定機構と情報開示請求制度の欠落
「救う会」に規約は存在しますが非公開です。
「救う会」には西岡力会長(東京基督教大教授)、島田洋一副会長j(福井県立大教授)、平田隆太郎事務局長から構成される役員会と、各地の会の代表から構成される幹事会があります。
「救う会」の運動方針案が西岡力会長、役員会から幹事会に提案されますが、運動を実施するための予算案は提示されません。
恐らくは役員会で予算案が提示され決定されているのでしょうが、役員会の議事録は非公開ですからそう憶測するしかありません。
幹事会の議事録も存在するようですが、非公開で批判的意見は殆ど掲載されていないそうです。議事録や予算案の情報開示請求制度はありません。
カンパや署名を寄せて下さった方々が、自分の資金や意見がどの程度「救う会」の運営に反映されているかを確かめるため情報開示を請求しようにも、やりようがないのです。
「海外派遣」、出張に関する規定は無、もしくは役員のみの秘密事項
「救う会」は米国や韓国に何度も役員を派遣して集会やロビー活動を行っています。
「海外派遣」や出張に関する規定は存在しないか、あっても役員会のみが閲覧できるもので非公開になっています。
役員会の御三方が自分たちのみで「海外派遣」や出張規定を作り、自分たちに「海外派遣」を「申請」・」「承認」しているのかもしれません。憶測するしかないのです。
資金配分は西岡力東京基督教大教授の専権事項だという憶測が生じて当然ではないでしょうか。
支出に関する規定がなければ公認会計士でも会計監査をできない―領収書があるだけ―
諸規定が存在しないなら、支出各項目の適正性は判断できませんから、いかなる公認会計士も「救う会」の「会計監査」をできません。
「救う会」は「監査を毎年受けている」と主張していますが、それは単に領収書が存在しているというだけでしょう。
「外国派遣」「情報収集」に当地での飲食費がいくら含まれていても、その適正性は誰にも判断できません。脱北者や、韓国の運動家との飲食がきっかけとなって新たな情報が得られるかもしれません。
平成11年から13年の「決算報告」はメールニュースに出ていたがHPには不掲載
雑なことこの上ない「決算報告」はホームページに平成14年分から出ていますが、なぜか平成11年から13年までの「決算報告」は出ていません。
平成11,12、13年の「決算報告」はメールニュースで配信されていたので、私が抜粋して本ブログの別のところに掲載しています。
平成11,12,13年「決算報告」不掲載の理由はホームページのどこにも記載されていません。
平成15年末には貸借対照表を作成しメールのニュースで配信されていましたが、その後出てこなくなってしまいました。
貸借対照表を一度作ったがその後作成を辞めてしまう、という企業や法人の財務活動はいったいどうなっているのでしょうか。奇々怪々な団体だなと誰でも思ってしまいます。
不可解な意思決定システムと資金配分の実態の全てを、西岡力東京基督教大教授は熟知しておられますので、ホームページで公開していただけないでしょうか。
平成18年(2006年)の「国際活動費」について
先のブログで私は、平成18年(2006年)の「国際活動費」の内訳を勝手に試算したところ、ブログを見て下さっている方から
「メールニュースをよく読みなさい。西岡さんたちがどこに行ったか明記されている」
という語指摘を頂きましたので、以下訂正します。
平成18年に訪米団は2回組織されています。
米国行きは西岡氏・島田氏(各2回)とカメラマン一人が1回です。
西岡氏は1月にマカオに行っています。5月15日から17日まで、西岡氏と平田氏が韓国に行っています。
8月27日から29日ないしは30日くらいまででしょうか、西岡氏と島田氏が北京に行っています。「海外派遣」がこれだけなのか、「決算報告」は何も語っていません。
勝手な数値例で僧費用を計算してみましょうか。8泊9日米国に一人が行くと60万円、7泊8日だと50万円とすると、米国行き総費用は180+100=280万円です。
2泊3日の訪韓で一人が8万円とすると、16万円です。マカオ行きを8万円、北京行きを10万円とすると、中国派遣合計で28万円です。
280+16+28=324で、「海外派遣」は324万円になります。
前回は「海外派遣」が500万円と想定していましたが、もっと少ないのかもしれません。
「情報収集」の定義がなく、成果報告もない―全ては西岡力東京基督教大教授の心中-
しかし「情報収集」で西岡力会長がソウルに何度も行かれているなら、「海外派遣」500万円はさほど外れていないかもしれません。
「情報収集」という言葉の定義が決算報告のどこにもないので、実態は何もわかりません。北朝鮮に関する何かの情報を西岡力会長は得ているのだろうな、というだけです。
平成18年に「救う会」は、「自由北朝鮮放送」での番組収録などをやっています。
ラジオ事業の収入と費用を「決算報告」に明示しても何も問題はないでしょう。
「決算報告」では「外国派遣」「国際集会」「情報収集」「ラジオ支援金」を合算して1504万280円と記載されているだけですから、実態は殆ど何もわからないのです。
平成15年(2003年)の「国際活動費」621万4833円も同様に「外国派遣」「国際集会」「情報収集」の合算ですから、内訳は全くわかりません。
繰り返しますが、「救う会」に情報開示請求規定が存在しません。
カンパや署名をお寄せ下さった皆様には、資金配分は西岡力東京基督教大教授に一任ということで御了解下さい、といった発想を緊急に改めるべきではないでしょうか。
元北朝鮮工作員安明進氏の日本居住と貸借対照表不開示は関連しているのだろうか
平成14年秋以降あるいは平成15年のどこかの時点で、元北朝鮮工作員安明進氏が日本に住み始めたようです(「週刊現代」2007年12月22/29日号記事より)。
この記事「私の悪行、日本人の悪行」によれば、安明進氏は勤務先のガス公社を辞め、「救う会」の助力を得て日本に住み始めたとあります。
私は平成14、15年当時は「救う会」の役員だったのですが、安明進氏が日本にこの頃住んでいたなど、ごく最近まで知りませんでした。
ガス公社を辞めてそのあとの生活の目途を安明進氏と、助力したという「救う会」の方はどう考えていたのでしょうか。
助力したという「救う会」の方がどなたかわかりませんが、安明進氏にどんな仕事をやってもらい、報酬をどうやって支払おうとしていたのでしょうか。
安明進氏の仕事や報酬などいう話を、「救う会」役員だった私は一切存じません。安明進氏に「情報収集」を依頼して970万円使ったということでしょうか。
平成14年秋の篤志家からの1000万円募金と、安明進氏の日本在住はどちらが先なのでしょうか。「救う会」の運営実態はこの頃役員だった私でもわからないことだらけです。
平成15年(2003年)末には開示されていた貸借対照表がその後非公開になってしまったことと、安明進氏の日本居住は何か関連しているのでしょうか。
私見では、これらも西岡力東京基督教大教授が御存知のように思えてならないのです。
西岡力東京基督教大教授には、泥水に飛び込むお気持ちを持って頂きたいですね。
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