2014年2月11日火曜日

指定暴力団と密接な関わりのある右翼と「救う会」は共闘、協力すべきなのか―西岡力東京基督教大学教授、島田洋一福井県立大学教授にこれまでの路線放棄を訴える―

「救う会新潟」の幹事の一人に日本青年社のメンバーがいることは事実である。全国協議会の副会長を辞任した黒坂真氏の主張を要約すると、「日本青年社」は「右翼」といっているが、実は、暴力団住吉会の別名である。暴力団員を拉致救出運動に参加させてはならない。...(佐藤勝巳論考、「財界にいがた」2005年新春特大号p190より抜粋)-



現実についての認識が異なっていれば、違う結論が出るのは当たり前なのかもしれません。

献身した基督教徒が、指定暴力団と密接な関わりのある右翼、暴力団の共生者と披拉致日本人救出のために共闘、協力しようなどという結論を導くはずはありません。

聖書はそんな愚論を説いていません。

安全保障を専門分野とする保守派言論人が指定暴力団、暴力団関係者の「公正と正義」に依拠して住民の安全を守ろうと考えるはずがありません。

左翼人士であれば、中国や北朝鮮の「公正と正義」に依拠して平和と安全を守ろうとするでしょう。島田洋一福井県立大学教授は、国際政治を現実主義の立場から分析される方です。

中国や北朝鮮は、「暴力団国家」「テロ国家」ではありませんか。島田洋一福井県立大学教授には、地域住民の暮らしについても、現実主義の立場から論じていただきたい。


「救う会」には公開された運動方針の他に、非公開の「裏方針」がある



「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)には、指定暴力団と密接な関わりのある右翼、暴力団の共生者と

披拉致日本人救出のために共闘、協力するという「裏方針」があります。

本ブログではこの件について何度も論じてきました。

これは故佐藤勝巳元会長の敷いた路線です。「財界にいがた」掲載論考からもそれは明らかです。

西岡力東京基督教大教授(「救う会」会長)、島田洋一福井県立大教授(「救う会」副会長)にこの路線を放棄することを改めて訴えます。

役員会を開催して、まずは放棄を確認されればよいかと存じます。

以下は、この問題を検討するための資料です。

御二人が虚心坦懐にこれらを読んで下されば、導かれる結論は一つではないでしょうか。


参議院地方行政委員会平成8年6月6日・国会議事録より抜粋


有働正治君 警察の方にお尋ねします。日本青年社の最高顧問西口茂男なる人物は、住吉会とはどういうかかわりがありますか。

説明員(警察庁警備局公安第二課課長 植松信一君)
お尋ねの件につきましては、日本青年社最高顧問西口茂男と住吉会会長の西口茂男については同一人物と見ております。



朝日新聞記事より抜粋(順不動)



2013年6月19日記事 住吉会トップ、責任認め和解 傘下組長の事件で




指定暴力団・住吉会の傘下の組長らに監禁、暴行されて現金を奪われた県内の男性被害者が、



住吉会トップの西口茂男総裁ら3人に慰謝料など2270万円の損害賠償を求めた訴訟が千葉地裁(松並重雄裁判長)で和解した。17日付。


男性の弁護団によると、西口総裁らが事件の責任を認めて遺憾の意を表明し、再発防止を誓約。男性に1450万円を支払う内容となった。

2008年施行の改正暴力団対策法は、指定暴力団傘下の組員が他人に危害を加えた場合、上部団体トップも賠償責任を負うと定めており、和解はこれを踏まえたものとなった。


1999年5月24日記事 右翼の会場使用断る 警視庁要請を受け、東京ビッグサイト



日本で有数の右翼団体「日本青年社」(総本部・東京)が二十四日に予定していた結成三十周年記念祝賀会が、

会場の「東京ビッグサイト」(東京都江東区)側の「警視庁からの強い要請により中止してほしい」との申し入れで中止になった。

青年社側は「権力の不当な弾圧だ」とし、今後法廷で争うとしている。

東京ビッグサイトによると、青年社側は三月十八日に会場使用の申し込みをし、賃貸料約九十万円を支払った。

申込者は弁護士名だったが、使用者名は日本青年社となっていた。今月十日ごろ警視庁から、日本青年社が右翼団体であり、暴力団住吉会との関係があるなどと説明を受けた。

警視庁と、東京ビッグサイトを建設した東京都の両者から、中止を強く求められたため、今月十八日に青年社側に中止を要請したという。


2000年6月8日記事「噂の真相」編集長に暴行 右翼2人、皇室記事巡り傷害容疑で逮捕


七日午後六時十五分ごろ、東京都新宿区新宿三丁目の月刊誌「噂(うわさ)の真相」社から「右翼の男二人が来てトラブルになっている」と一一〇番通報があった。

警視庁四谷署員が駆けつけたところ、同誌編集長兼発行人の岡留安則さん(五二)が足や頭にけがをしており、二人を傷害容疑の現行犯で逮捕した。

同署は、二人が皇室に関する同誌の記事をめぐって抗議に来て、岡留さんらと話しているうちに興奮し、暴力を振るったとみて調べている。

逮捕されたのは、右翼団体「日本青年社」三多摩本部行動隊長のA容疑者(三四)と、同本部副隊長のB容疑者(三四)。

調べでは、A容疑者らは午後五時五十五分ごろ、同誌の事務所に抗議に訪れ、編集長室で岡留さんと副編集長に抗議をするうち、

テーブルにあった灰皿や台所にあった果物ナイフを投げつけたり、殴ったりして岡留さんにけがをさせた疑い。

岡留さんはナイフで右足を切るけがをしたという。

「噂の真相」の関係者によると、A容疑者らは同誌六月号の「一行情報」というコーナーに掲載された皇太子妃の雅子さまに関する報道内容に抗議。

「雅子さまを呼び捨てにしたのは納得がいかない。謝罪しろ」と話していたという。二人は今月五日に同社を訪れ、この日に会う約束をしていた。


20080111日記事 吉岡町幹部らに威力示した疑い 3人を逮捕


県警警備2課と渋川署は10日、政治団体日本青年社群馬県本部(伊勢崎市)の代表A(59)=伊勢崎市宮子町=と、いずれも同幹部のB(46)=埼玉県深谷市武蔵野=、

C(31)=大泉町城之内1丁目=の3容疑者を暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕した。

B容疑者以外は容疑を大筋で認めているという。 

調べでは、昨年10月10日にA、B両容疑者が吉岡町役場を訪れ、産業廃棄物業者が同町内で最終処分の許可を得ずに処分していたことに因縁をつけたことが端緒。

2003年12月3日記事 右翼の会長ら逮捕 600万円恐喝容疑 談合破りと因縁 警視庁


東京都発注の下水処理場空調設備工事の受注にからんで言いがかりをつけ約600万円を脅し取ったとして、

警視庁は3日、日本最大規模の右翼団体「日本青年社」会長のA容疑者(60)=東京都八王子市石川町=ら6人を恐喝の疑いで逮捕した。

ほかに逮捕されたのは、同団体幹部のB(55)=同市台町2丁目=、指定暴力団住吉会系組幹部C(49)=小金井市前原町3丁目=各容疑者ら。A、Bの両容疑者は否認しているという。

暴力団の共生者、準構成員とは―平成24年警察白書p116より―



暴力団の共生者とは、暴力団に利益を供与することにより、暴力団の威力、情報力、資金力等を利用し自らの利益拡大を図る者をいう。


暴力団の準構成員とは、暴力団構成員以外の暴力団と関係を有する者であって、暴力団の威力を背景に暴力的不法行為を行うおそれがあるもの、


又は暴力団若しくは暴力団構成員に対し資金、武器等の供給を行うなど暴力団の維持若しくは運営に協力し、若しくは関与するものをいう。






















 

0 件のコメント:

コメントを投稿