2014年2月8日土曜日

暴力団排除条例、聖書の教えと西岡力東京基督教大学教授、島田洋一福井県立大学教授の選択-指定暴力団と密接な関わりのある右翼と連帯・協力―

「救う会新潟」の幹事の一人に日本青年社のメンバーがいることは事実である。全国協議会の副会長を辞任した黒坂真氏の主張を要約すると、「日本青年社」は「右翼」といっているが、実は、暴力団住吉会の別名である。暴力団員を拉致救出運動に参加させてはならない。...(佐藤勝巳論考、「財界にいがた」2005年新春特大号p190より抜粋)-



生きていくことは、選択の連続です。

あるとき、さほど深い思考をせずにこうしようと選んだことが、後になって自分にとって人生の岐路だったなと思った経験はありませんか。

私は約九年半前、故佐藤勝巳元「北朝鮮に拉致された日本人を救出する会」(救う会)元会長が要約して下さっているような主張をしました。

しかし佐藤勝巳元会長、西岡力現会長、平田隆太郎事務局長には受けれいれらず、「救う会」の役員を辞めました。この件は本ブログで何度も論じてきました。

その後私見では、佐藤勝巳元会長は多少の修正をしつつも、指定暴力団と密接な関わりのある右翼、暴力団の共生者と披拉致日本人救出のために連帯、協力するという路線を採用してきました。

「救う会」には運動方針に明記されない「裏方針」がある


これは、毎年の「救う会」の運動方針には記載されていません。「救う会」には表にはあまり出ない路線、裏方針ともいうべき決定があるのです。

「救う会」の路線について、柘植裕子氏が論考「『救う会全国』がおかしい」(国民新聞平成19年7月25日掲載)で次のように主張されています。私見と同様です。

「自分たちに都合の良い救う会や、もしくは何らかの追い出せない理由のある会の肩をもつが、気に入らない救う会に関しては徹底して追い出そうとする」

佐藤勝巳元会長がこのような路線を採用した理由は私にはわかりません。

一緒に運動を進めてきた西岡力東京基督教大学教授(現「救う会」会長)、島田洋一福井県立大学教授(副会長)は良く御存知でしょう。

西岡力会長、島田洋一副会長に路線転換と佐藤勝巳元会長解任理由公開を求めたが


私は御二人に、佐藤勝巳元会長の上述の路線を転換することを、本ブログで要望してきました。

去る2月2日、東京で「救う会」の全国協議会幹事会が開かれました。

私は西岡力会長、島田洋一副会長にこの件について見解を表明して下さるよう、お願いしました。「救う会」事務局にも見解表明の時間を取って頂くよう、お願いしました。

佐藤勝巳元会長の解任理由の公開もお願いしました。残念ながら、西岡力会長、島田洋一副会長ともにこれらについて発言されなかったと伺っています。

「救う会」には署名やカンパを寄せてきた人が情報開示を請求する制度がないので、要望を出しても黙殺されておしまいという結果になってしまうのです。

10年間会長を務めた方の解任理由が非公開とは、訳ありの団体なのでしょう。いろいろな憶測が広まるのは当然です。

ともあれ、西岡力会長、島田洋一副会長は佐藤勝巳元会長の敷いた前述の路線を今後も継承することを役員会で決定したのでしょう。

役員会の議事録が非公開ですので、そのように憶測するしかありません。

西岡力東京基督教大学教授の選択した道―献身した基督教徒は暴力団関係者と連帯―


本ブログで論じてきたようにこの路線は、暴力団排除条例の理念を否定するものです。私の乏しい知識では、これはまた聖書の教えを踏みにじるものと思えます。

東京基督教大学のホームページによれば、同校の教職員全員が献身した基督教徒です。

献身した基督教徒は披拉致日本人救出のために、指定暴力団と密接な関わりのある右翼、暴力団の共生者と連帯、協力するのでしょうか。私には理解不能です。

西岡力東京基督教大学教授は、そのように聖書を新解釈し生きていく道を選択したと私は理解しているのですが、いかがなものでしょうか。


資料・東京都暴力団排除条例 第2条(定義)



四 暴力団関係者 暴力団員又は暴力団若しは暴力団員と密接な関係を有する者


第2条五 規制対象者ト


一の暴力団の威力を示すことを常習とする者であって、当該暴力団の暴力団員がその代表者であり若しくはその運営を支配する法人その他の団体の役員若しくは使用人その他の従業者若しくは幹部その他の構成員又は当該暴力団の暴力団員の使用人その他の従業者



この定義なら、「救う会」の被拉致日本人救出運動には暴力団関係者が参加しているように私には思えます。


暴力団排除条例は、暴力団の構成員だけではなく、暴力団関係者すべてに適用していくべきなのです。


佐藤勝巳「『救う会新潟問題』の全真相」(「財界にいがた」2005年新年特大号掲載論考、p190より抜粋)



最後に、「右翼問題」に触れておきたい。これは国民運動を進めていく上で、無視できない問題であるからである。
「救う会新潟」の幹事の一人に日本青年社のメンバーがいることは事実である。

全国協議会の副会長を辞任した黒坂真氏の主張を要約すると、「日本青年社は『右翼』といっているが、実は、暴力団住吉会の別名である。
 

暴力団員を拉致救出運動に関与させてはならない。それを容認している全国協議会とは一緒に運動できない」というのが辞任理由である。


正確にいうと黒坂氏の主張は、「右翼」ではなく、暴力団員を救出運動に関与させてはならないというものだ。

誰もが自由に参加できる国民運動に誰某は「暴力団員」だと誰が判断するのだろう。





参議院地方行政委員会平成8年6月6日・国会議事録より抜粋


 
有働正治君 警察の方にお尋ねします。日本青年社の最高顧問西口茂男なる人物は、住吉会とはどういうかかわりがありますか。

説明員(植松信一君) お尋ねの件につきましては、日本青年社最高顧問西口茂男と住吉会会長の西口茂男については同一人物と見ております。


衆議院法務委員会昭和57年8月19日・国会議事録より抜粋


警察庁警備局公安第二課長西村勝君

まず、日本青年社の会長は、暴力団住吉連合会の幹部ではありますが、最近は主として日本青年社を名のって、北方領土の返還運動やそのときどきの時事問題などを訴えて、街頭において右翼活動を行っておる団体でございます。

この日青社につきましては、右翼活動を中心に行っておりますけれども、ただいま申し上げましたように、その構成員の中には暴力団もおりますので、

警察といたしましては、右翼活動取り締まりの面とあわせまして、暴力団取り締まりの観点からも取り締まりをしておるという実態でございます。


追記・指定暴力団についてのメモ(平成24年警察白書第3章 組織犯罪対策より抜粋)




平成24年6月1日現在、暴力団対策法の規定に基づき21団体が指定暴力団として指定されています。平成24年警察白書p117に「指定暴力団一覧表」が掲載されています。

この表の番号1,2,3の名称、代表する者、構成員数は次です。

1・六代目山口組 篠田建市 約15200人

2・稲川会 辛炳圭 約4000人

3・住吉会 西口茂男 約5600人

平成23年の全国の暴力団構成員数は32700人、準構成員数は37600人です。


平成23年末における全暴力団構成員数約32700人に占める指定暴力団員構成員数(約31300人)の比率は95.7%です。











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