2022年2月26日土曜日

日本共産党は金正恩による核ミサイル攻撃受忍論者だー川田忠明さんの論考とさいとう和子さんのつぶやきより思うー

 川田忠明さんの「憲法九条を生かした安全保障を考える」(「前衛」掲載論考)は、金正恩が自らの体制が維持できないと判断したとき、日本に核ミサイル攻撃を行いうると指摘しています(同論文p74)。

川田忠明さんの敵基地攻撃能力保有は先制攻撃だ、論の異様さについては前述しました。

川田忠明さんは金正恩が日本に核ミサイル攻撃を断行しうると認識しているのに、反撃策については一切言及していません。

川田忠明さんは自衛隊が敵基地攻撃能力を保有することが先制攻撃だというのですから、金正恩に核ミサイル攻撃をされても自衛隊は金正恩と朝鮮労働党を攻撃すべきでないとお考えでしょう。

それなら川田忠明さんと日本共産党は、金正恩による核ミサイル攻撃受忍論者です。

核ミサイルは北朝鮮のどこかから飛んでくるのですから、自衛隊が北朝鮮を攻撃する能力、法的権限を持たなければ日本人と日本政府と日本人は金正恩による核ミサイル攻撃を受忍するしかない。

敵基地攻撃能力保有に反対する左翼の方全員が、金正恩による核ミサイル攻撃受忍論者ではないでしょうが、左翼の皆さんには自衛隊が金正恩を攻撃できなければ連続で核ミサイル攻撃を断行されうることがわからないようです。

日本共産党には、軍事力では平和は守れない、という方が多い。大野たかしさん(千葉県の日本共産党に勤務)はそんな方です。


さいとう和子さんは次のtwitterからわかるように、軍事力行使断固反対です。


さいとう和子さんは、ロシアによるウクライナ侵攻の本質は米露の覇権争いだ、とお考えのようです。

日本共産党の平和理論は、レーニンの帝国主義論に依拠しています。レーニンは金融資本が戦争を起こすと繰り返し主張しました。

私見ではレーニンの理論に依拠した戦争の理論は、大略以下になります。

日本共産党員の平和理論から見れば、ロシアのウクライナ侵攻の本質は米露の覇権争い

アジアでは日本が最大の資本主義国であり、三菱東京UFJや三井住友など金融資本が存在します。外国に工場や支店、子会社を持つ多国籍企業が多数あります。

メガバンク、海外子会社を持つメーカーが戦争を起こす根源だ、とは突拍子もないですが、レーニンの帝国主義論はそんな話なのです。

米国は世界の帝国主義です。米国が多国籍企業の利益を守るために、各地で軍事同盟を締結し世界中に米軍基地を置き、戦争の源を形成しています。

この見地から、日本共産党はアジアでは日米軍事同盟、欧州ではNATOが戦争を起こす根源であるとみなします。

日米軍事同盟とNATOが、核軍拡を起こす機動力になっています。中朝露は日米軍事同盟、NATOと覇権争いをする覇権主義国です。

中朝露は戦争を起こす源である日米軍事同盟とNATOに反対する中で核軍拡をしたのですから、核軍拡と戦争の源ではなく、大局的には平和勢力であると日本共産党はみなすのです。

日本が自衛隊解散、日米安保廃棄を実現して憲法九条を生かした平和外交を行えば、中朝露は日本への警戒心を解き、核軍拡と戦争をやめるという話です。

中朝露は覇権主義だが、帝国主義ではないから戦争の源ではないとみなすのです。志位さんが中朝露を覇権主義と批判しても、帝国主義という語を用いないことに注目しましょう。

こんな調子で、さいとう和子さんら多くの日本共産党員はロシアによるウクライナ侵攻の本質は米露の覇権争いだ、と見ていると考えられます。

金正恩に十兆円渡せば、首脳会談に応じる可能性がある

川田忠明さんは、日本政府が金正恩と会って対話をし、体制を脅かさないと約束すれば金正恩は核兵器を廃絶するとお考えのようです。

金正恩に十兆円渡せば、首脳会談に応じる可能性はあります。

日本政府が体制を脅かさないと約束し、日朝平壌宣言と同様の共同声明を出せば金正恩は安心して核実験を繰り返し、核兵器の小型化と精密化、軽量化にまい進できるでしょう。

川田忠明さんは、金正恩が一銭も受け取らずに日本と首脳会談をするとお考えなのでしょうか。

川田忠明さんはチュチェ思想と朝鮮労働党による生物化学兵器保有をどうお考えなのでしょうか。

金正男さんはマレーシアの空港で、VXガスにより殺害されました。川田忠明さんはこの事件を御存知なのでしょうか。

機会があればお尋ねしたいですね。




0 件のコメント:

コメントを投稿