少し前に川田忠明さんは、千葉県の日本共産党が主催する講演会で金正恩が体制を維持できないと判断したら、日本に核ミサイル攻撃を断行しうる旨語りました。
金正恩と朝鮮労働党が日本に先制核ミサイル攻撃を断行しうるという点で、私と川田忠明さんは完全に一致しています。
上記論考は、この講演内容を整理、加筆したものと考えられます。
川田忠明さんはこの論考で、日本が敵基地攻撃能力を保有することが国際法と国連憲章に反する無法な先制攻撃であると断言しています(上記論考のp75-76より。「前衛」3月号掲載)。
敵基地攻撃能力とは何かについて、川田忠明さんは明記していませんが恐らく巡航ミサイル、弾道ミサイル、弾道ミサイルを搭載できる原子力潜水艦などを想定していると考えられます。
川田忠明さんは敵基地攻撃能力保有が先制攻撃と主張ー日本が巡航ミサイルを保有すると北朝鮮のミサイル基地が自動的に爆破されるのか
私は日本が一刻も早くこれらを保有すべきと考えますが、川田忠明さんは自衛隊がこれらを保有したらどこかの国に対する先制攻撃だと主張しているのです。
敵基地攻撃能力保有が攻撃、というのですから異様です。
川田忠明さんは自衛隊が巡航ミサイル、弾道ミサイルや原潜を保有すると自動的にロシアや中国、北朝鮮のミサイル基地が爆発するとでも考えているのでしょうか。
航空自衛隊の戦闘機でも、空中給油機で給油しながら飛んでいけば中国やロシア、北朝鮮の基地に僅かな攻撃ができるかもしれません。大きな爆弾を搭載するのは無理ですが。
川田忠明さんなら、日本は戦闘機と空中給油機を保有しているからすでに中朝露に先制攻撃をしていると言いそうです。
日本共産党は、日本攻撃に対する反撃策についての思考と議論を封殺したい
この論考はあまりにも異様です。志位さんも巡航ミサイル、戦闘機と空中給油機保有は先制攻撃だ、と考えていそうです。
それなら日本は既に、中朝露に先制攻撃をしていることになりますよ。
川田忠明さんは「安全保障を考える」と題したこの論文で、金正恩と朝鮮労働党による核ミサイル攻撃や、中国共産党による沖縄、台湾攻撃にどう反撃するかについて一切語っていません。
憲法九条を生かした安全保障、とは軍事力を一切使わず、外交に徹するという話なのです。
憲法九条を生かすなら、核ミサイル攻撃をされても自衛隊は一切反撃すべきでないし、反撃策について思考と議論をすること自体が憲法九条に反するという発想でしょう。
日本共産党は日本国民がロシア、中国共産党、朝鮮労働党による日本攻撃に対する反撃策について思考と議論をすることを封殺したいのです。
憲法九条教徒なら、敵基地攻撃能力保有を主張する政治家や知識人、運動家は在日中国人、在日韓国・朝鮮人、在日ロシア人にジェノサイドをしていると叫びそうです。
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